コンタクトレンズの種類
コンタクトレンズは、自分のライフスタイルや目の状態に合ったレンズの種類を選ぶことが大切です。
種類の違いによる特長や、使い方の違いをご紹介します。
コンタクトレンズの種類には、大きく分けて「ソフトコンタクトレンズ」と「ハードコンタクトレンズ」の2種類があります。
ソフトコンタクトレンズ
スポンジのように水分を含んでやわらかくなる素材で作られているレンズです。
直径は13~14mmくらいで、角膜全体を優しくおおうため、ほとんどの場合何も着けていないような自然な装用感が得られ、動きの激しいスポーツ時などでもズレたり外れたりしにくいのが特長です。
最近は、従来の素材と比べて酸素透過性に優れた「シリコーンハイドロゲル」という新素材で作られたレンズが登場してきており、次世代のソフトコンタクトレンズとして注目されています。 |
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装用感がよい |
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ずれにくい(激しいスポーツも可能) |
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紛失しにくい |
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充血が目立ちにくい |
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目の負担が多い。角膜への酸素供給量が少ない。 |
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安全面に注意が必要。眼球表面で動かず、角膜に傷ができてもその痛みを和らげるので、傷や病気の発見が遅くなり、視力が障害されるまで進行を許してしまうことがある。 |
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光学的にやや劣る。素材が軟らかいので不正乱視や円錐角膜は矯正できない。 |
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ハードコンタクトレンズ
素材に水をほとんど含まない固いプラスチック製のレンズです。素材の分子レベルのすき間を通して角膜に酸素を供給します。
直径は9mmくらいで角膜より2~3mm小さいサイズです。光学特性に優れ、シャープな視界が得られる特長がありますが、固い素材を使用しているため、装用開始時に異物感(レンズが目の上で動き、ゴロゴロしたりする感じ)を感じたりする場合もあります。
ハードレンズは、装用時に生じる「涙液レンズ」と呼ばれる効果によって、近視や遠視と同時に乱視も矯正することが可能です。(乱視の状態によっては矯正できない場合もあります)
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目にやさしい。角膜への酸素供給量が多い。 |
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安全性が高い。眼球表面で動くので、角膜に傷ができると痛くて装用していられない。そのため傷や病気の早期発見・治療につながり、視力が障害されるまで進行することはめったにない。 |
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光学的に優れている。素材が硬いので角膜表面の凹凸を補正でき、不正乱視や円錐角膜も矯正できる。 |
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装用感がよくない(慣れれば問題ない) |
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ずれやすい |
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紛失しやすい(落すと見つけにくい) |
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充血が目立ちやすい |
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コンタクトレンズの選び方
交換頻度によるコンタクトレンズの種類は、大きく分けて1枚のレンズを1年半~2年くらい使用する従来タイプと、短期間で新しいレンズに交換する使い捨てタイプの2種類に分かれます。ハードレンズも従来タイプの一種です。
使い捨てタイプは、レンズに蓄積された汚れが目に与える悪影響を抑えることができます。また、目の健康にも理想的な上、紛失や破損などのトラブルにも心配がいらないため最近の主流となっています。
使い捨てタイプには、1日使い捨て、2週間交換、1週間交換などがあります。ライフスタイルや経済性などを考慮して自分に合ったタイプを選びましょう。
主な使い捨ての種類
2週間交換タイプ
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2週間(14日間)ごとに新しいレンズに交換します。
毎日目から外した後には、レンズケアを行ないます。
1箱6枚入り。12週間分(約3ヵ月)が1セット。
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1日使い捨てタイプ
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毎日、新しいレンズに交換します。
レンズケアは一切不要。目から一度外したレンズは再使用できません。1箱30枚入り。1ヵ月分が1セット。
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1週間使い捨てタイプ |
1週間(7日間)ごとに新しいレンズと交換します。眠っている間もレンズをつけたままにしておく連続装用で使用します。目から一度外したレンズは再使用できません。1箱4枚入り。1ヵ月分が1セット。 |
普段はメガネやハードレンズを使用し、週末のスポーツや旅行・出張の時だけ使い捨てタイプを使うなど、ライフスタイルや生活シーンに合わせて使い捨てタイプを併用する方法もありますよ。
コンタクトレンズによる眼障害の発生率
(日本コンタクトレンズ協会資料より)
レンズの種類 |
1年間の眼障害発症率 |
(1) |
ハードレンズ |
5.6% |
従来型ソフトレンズ |
11.1% |
(2) |
1日使い捨てソフトレンズ |
3.3% |
(3) |
1週間連続装用
使い捨てソフトレンズ |
15.0% |
(4) |
2週間交換ソフトレンズ |
9.6% |
全体の平均 |
7.4% |
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2022/12/12 更新
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